スーパーロボット大戦OE

ジャンル=シミュレーション 機種=PSP VITA
オススメ度 ☆☆☆


★ゲーム全体 ★ユニット ★ストーリー
★キャラ ★バン&レイヴン&ルージ
★音楽 ★不満点 ★他作品


管理人レビュー

ストライクブレードアタック!

 バンは無印主人公なだけに他のゾイドキャラクターに無い利点を持っています。1つ目にフィーネがサブパイロットとして搭乗していることです。他のゾイドキャラクターは1人乗りですが、バンのみフィーネとペアであり、個別に精神を使うことができます。バンは「熱血」、「気合」、「集中」と攻撃を担当し、フィーネは「信頼」、「感応」と補助を担当し、バランスがいいです。

 さらにオーガノイド・ジークの存在です。劇中と同じくジークを連れていて、プレイヤーフェイズで自由に合体することができます。ジークが合体すると…

HP、ENが全回復して、攻撃、命中、回避のパラメーターが上昇し、移動力も増え、さらにジークもパイロット扱いになり、加えて専用技が追加される。

 というデタラメな性能であり、まさにオーガノイドでした。ジークの精神は「鉄壁」、「加速」であり、防御、移動も強化されます。他のスーパーロボットにも「合体」はありますが、あちらは強力なユニットになる反面、燃費が悪くなることが多いですが、ゾイドはEN燃費そのままで純粋に強化されるので使い勝手がよかったです。さらに元々ゾイドコアによる常時HP、EN自然回復もあるのでかなり強力なユニットです。

 専用技はシールドライガーで「シールドアタック」、ブレードライガーで「ストライク・ブレードアタック」です。後者は劇中でジェノザウラーやデスザウラーの荷電粒子砲を拡散させた時にやったレーザーブレードを前面に展開して突撃する攻撃に付いたスパロボオリジナルの名称です。
 このストライク・ブレードアタックの破壊力は恐ろしく、高い攻撃力に加えて、相手の防御力を40%ダウンさせ、こちらは防御力40%アップし、なおかつ相手特殊防御無効と完全なるボスキラー技であり、シールドを展開して突撃するブレードライガーをよく再現した攻防一帯の大技でした。ゾイドBGM「挑発」も流れて劇中の雰囲気バッチリです。ほとんどのボスはこの技で仕留めています。

 最初はシールドライガーであり、3章の後半でブレードライガーにイベントで進化します。この進化イベントは会話も多く、劇中のイメージをよく再現していて、新しいブレードライガーを誕生させるのです





 ゲームのシステム上、どうしてもシールドライガーからブレードライガーに進化したのではなく、シールドライガーからブレードライガーに退化したと思う方が多いでしょう。

 システム上のミスだと思いますが、進化したにも関わらずシールドライガーの改造を引き継がないです。さらに今までグループで出撃できたのに、ブレードライガーはグループを組むことが出来ず、単独ユニットになります(厳密にはグループは組めるのだが、トーマが出るまでは組めない)。さらにさらにストライク・ブレードアタックも「帝都炎上」クリア後でないと習得できません。おまけに代名詞のブレードアタックも「突破攻撃」扱いなので通常戦闘では出せません。

最後には進化したと言ってるのにシールドライガーが普通に倉庫にある(笑)。

 シールドライガーとブレードライガーは別ユニット扱いであり、いつでもシールドライガーで出撃できます。せっかくのパワーアップの感動が台無しです。
 最初は使いにくく、シールドライガーの方が使いやすく感じますが、ゲームが進むと増援が多くなり、ボスも特殊防御で軽減してきますので、ザコ一層の突破攻撃と特殊防御無効技を持つブレードライガーの優位点が勝るでしょう。

 管理人の自軍最強ユニットとして君臨したブレードライガーはフル改造ボーナスでEN消費半減が加わると、ゾイドコアによる自然回復だけでストライク・ブレードアタックが連続で撃てるようになり、無双機体と化しました。当然の撃破数は1位。


 ここからレイヴンの説明になります。

ジェノザウラーなんていなかった。

バン同様にレイヴンもライバルキャラとして重要なポジションにいます。ゾイドストーリー最終話クリア後に仲間として参戦します。

 登場は2章のサブミッション「黒のオーガノイド」と原作通りです。強さも原作同様に攻撃力が高く、回避能力も高いので、なかなか攻撃が当たらず手厚い反撃を受けることが多いです。さらに特殊で「2連撃(敵ターンで2回行動)」、「無頼(包囲効果無効)」、「底力(HP減少時に能力アップ)」を持っているため、非常に厄介です。味方と組まず単機で挑んでくるところがレイヴンらしかったです。オリジナルBGM「威風堂々」もレイヴンのイメージに合っていました。

 乗機ゾイドはアニメだとセイバータイガー→ジェノザウラー→ジェノブレイカーと乗り換えるのですが、今作はなぜかジェノザウラーが出てきません。セイバータイガー破壊後、いきなりジェノブレイカーで出てきます。バンのシールドライガー破壊イベント時にすでにジェノブレイカーなので、はたしてブレードライガーに進化しても勝てるのか微妙な気分でした。
 ジェノブレイカーのグラフィックを作っているのですから、ジェノザウラーなんて簡単に作れそうな気もして、非常に残念でした。

 仲間になるのはゾイドストーリー最終話のデスザウラー撃破後で、バンに比べて非常に遅いのですが、レイヴンとジェノブレイカーのステータスが高く、さらにバンと同じく「オーガノイド」の合体もあるので1軍として採用できました。
 中でも「収束荷電粒子砲」がゾイドでは長めの射程で貫通と対大型属性を持ち、終盤の敵に非常に有効でした。原作的には移動後でも撃ちたいのですが、ゲームバランスの関係上、移動後には撃てません。

 レイヴンやジェノブレイカーに限った話ではありませんが、グラフィックや戦闘アニメーションはどれも再現率が高く、見ていて楽しかったです。


ここからルージ(ムラサメ、ハヤテ、ムゲンライガー)の説明になります。

不死鳥の如き再生能力!

 ゾイドジェネシスからはルージのみの参戦で、バンはグループが組めてフィーネとジークが同乗するのに対して、ルージはグループも組めず単独パイロットですが、ムラサメライガーの強烈な再生能力で他のゾイドを圧倒します。

 ムラサメライガーは戦闘するたびにENが回復し、ハヤテ、ムゲンライガーはEN消費増大する代わりに、戦闘するたびにHPを大幅回復という強力な特殊能力があります。原作のジェネシス最終話でのムラサメライガーのエヴォルトとは「破壊と生産、生と死を繰り返す強烈な再生能力」を再現した能力でしょう。
 戦闘さえ行えばいいので、防御や回避の場合でも回復します。さらにゾイド特有の「ゾイドコア」能力で毎ターン開始時にHP、ENが回復するので、修理も補給も必要としない強ユニットです。

 スパロボK時はストーリー進行に合わせて、ハヤテ&ムゲンライガーへのエヴォルトと最強技連続エヴォルトの習得がありましたが、今作では加入時から全てが揃っています。ジェネシスの原作ストーリーが本シナリオにないための措置でしょう。

 最強技の連続エヴォルトの威力はブレードライガーのストライクブレードアタックさえも上回ります。バリア貫通効果を持ち、ブレードライガーと同じくボスキラーとして活躍しました。

 難点としてはパイロットがルージのみなので、精神ポイントがすぐ尽きること。修理も補給も必要としませんが、グループが組めず、複数パイロットの豊富な精神と比べると使いにくかった点が目立ちました。


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