ゾイドインフィニティEX NEO

ジャンル=アクション 機種=Xbox オススメ度 ★★


管理人レビュー

BPがまさにインフィニティEX NEO

 BP(バトルポイント)がさっぱり溜まらず、ショップのアイテムもほとんど買えず、階級が上がりにくく、アイテム欄は少なく、プレイしにくいというのが本音。管理人は初代ゾイドインフィニティから頻繁に対戦を行っていたのでアーケード経験者としてレビューさせていただきます。


 登場ゾイドはアーケードのゾイドインフィニティEXに登場した機体+ハヤテライガー、バイオティラノ、ライガーブルー。ただし、初期機体は10体のみで、後は乗り換えアイテムと階級の条件が揃わなければ乗ることはできません。また、最初の乗り換え元の機体は決まっていて、その機体でないと乗り換えられない。一度、乗り換えると以降は何度でも乗り換えられる。

 登場キャラクターはアーケードで登場したキャラに加えて、バトストキャラ5名とミドリが登場。追加キャラは初期では使用できず、ストーリー1と2を2回クリアすることで出現。キャラクターによる性能差はないが、キャラが増えたのは嬉しいところ。

 ゲーム自体は追加ゾイドとキャラを一部加えてアーケードを再現しただけであり、PS2版 ゾイドインフィニティフューザーズのような家庭版オリジナルモードはなし。一応、オンライン対戦を実現していますが、発売直後から人が少なく事前に打ち合わせをしないと難しいです。

 アーケードのストーリー自体は単純な4話(8回対戦×4)のみなので、すくにクリア可能。アーケード未経験者は最初はゾイドの動かし方やボスで苦労するかもしれませんが、慣れればすぐにクリア可能です。ストーリー4話をクリアすると、後はフリーバトルのみになりますのですぐに飽きてしまうかもしれません。

 勲章はCPUの戦闘数もカウントするので「エクスカリバー」などアーケードでは入手しにくかった勲章も簡単に入手可能。ただし、「エースストライカー」や「ジ・オーガ」などはオンライン対戦でのみ入手可能。どちらも特定条件を満たして10連勝なので入手はかなり難しい。

 操作性に関してはやはり通常のゲームコントローラーなので、アーケードの独自のツインスティック経験者としては操作しにくい。中でもイエーガーやサイクスのような高速旋回機体はCPU戦では問題なくても当時のアーケードのような動きは非常に出しにくかった。
 ハードに関しては特別Xboxで出す必要はなく、普通にPS2で出してほしかったところ。


さて問題のBP

 BPは非常に溜まりにくく、アーケード経験者でも途中で投げ出したくなるレベルである。このゲームは1回戦うごとに1BPが得られるようになってますので、ラスボスまでクリアすると計8連戦なので8BPが入手できることになります。正直アイテムを売った方が1〜70BPぐらいになるので効率がいいです。

しかし、このゲームの全登場ゾイドの初期装備品は売価0という鬼畜仕様になっていて、さっぱりBPが溜まらないのである。さらに前述の通り、乗り換えには乗り換えアイテムと乗り換え元機体と階級が必要である。

階級の例として
ブレードライガー、ジェノブレイカーに乗り換える場合
必要階級は准尉(BP250以上)

ライトニングサイクス、ゴジュラスギガに乗り換える場合
必要階級は少佐(BP1000以上)

エナジーライガーに乗り換える場合
必要階級は准将(BP2000以上)


 ちなみにアイテムは頻繁に出現するものでもなく、ラストまでクリアしても8BPだけもらって終了もよくあり、出現したとしてもそれが初期装備品なら売価0のアイテム欄を埋めるためのゴミでしかない。また、初期装備品でなかったとしても基本的に売価は20前後であり、売価50越えなど極々稀である。

 コンフィグで1セットマッチにして戦闘時間30秒で火力任せに戦いまくれば、10時間ぐらいで少佐になれる。もちろん少佐になったところで乗り換えアイテムと乗り換え元機体がないと特定のゾイドには乗り換えられない。ちなみに管理人が少佐までの間に乗り換えられた乗り換え機体はわずか4体。

 アイテムショップでも乗り換えアイテムを購入することはできるが、ランダムで選ばれたアイテム3種が表示されるだけだし、その中に売価0の初期装備品も売っている。また、運よく乗り換えアイテムが売っていたとしても、400や600BPで売られているため購入しにくい。
 アイテムドロップやショップ販売はアーケードも同じだったが、アーケードは初期装備品は普通に売れたし、月額300円で「ゾイドベース」を利用することでプレイヤー同士でアイテムの受け渡しができたので、それほど乗り換えには苦労しなかった。
 家庭版になることで当時は使えなかった機体を自由に動かせるかと思ったが、全機体を出現させるまでに時間がかかり過ぎるのは大きな難点。

 「自由なカスタマイズ」と売り文句になっているが、アイテム欄は全機体共通で24個しか持てない。アーケード時の1機体のアイテム欄を全機体で共有するので無理があり過ぎる。さらにこの中に勲章やオプションも含む。ちなみにアイテム欄が埋まっているとアイテムの購入、戦闘でのアイテムや勲章の入手ができなくなるため、常時十分なスペースを空けておく必要がある。機体ごとの「自由なカスタマイズ」などしていたらアイテム欄がなくなってしまう。



 PS2版 ゾイドインフィニティフューザーズと違い、ゲームモードがアーケードモードのみなので最初から全機体や全武装が使えるとすぐに飽きてしまうというのも分かるが、この仕様では乗り換えてプレイする前に飽きてしまう。せめてアイテム欄の強化、アイテムドロップ率を上げる、階級が上がった時に特別BPが入手できるなどの工夫があるとかなり遊びやすくなったと思います。

 管理人はアーケード経験者でしたので家庭版でプレイすることで当時の懐かしい記憶が甦れりました。家庭版では当時の対戦の盛り上がりなどはありませんが、多くの思い出を作ってくれたゾイドインフィニティをプレイしてみてはいかがでしょうか?

…まぁハードがちょっと手を出しにくいのですが…



←ハヤテライガー。ムラサメライガーのエヴォルトした姿。バイオティラノと同じくアーケードでは未登場の機体で、ゲーム内では強機体として活躍してますが、他のムゲンライガーなどの新機体を追加した欲しかった要望が強いようです。

 写真のものはゾイドアクションアートコレクション2のハヤテライガー。定価200円のカプセルトイながら、ボリュームがあり、出来もよくファンから好評の出来でした。

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