ゾイドカードコロシアム  セカンド

ジャンル=カード 機種=アーケード
オススメ度 ★★★


管理人レビュー

実況&アニメーションスキップが欲しかった。  

 前バージョンのファーストから新しいゾイド、パイロット、バトルチャンスカードを加え、戦闘アニメーションやゲームモードの追加を行ってパワーアップした本作ですが、ゲームスピードの改善はされておらず、店頭から撤去されることが多かったです。最後の第8弾は全国でも非常に少ない稼動数でした。

 「ひとりで遊ぶ」モードには新しく「超上級」が追加されました。ラスボス、中ボスありの連続6ラウンドバトルで、攻撃パターンもランダムになり、非常にクリアの難しいバトルでした。個人的に「パワー増幅」なしでは楽にクリアはできないでしょう。

 ゾイドカードは今までに比べてHPと攻撃力のバランスの崩れたカードが多数登場しました。中でもムゲンライガーやデッドリーコングバーサークはかなりの強さでした。また、人気カードのトリニティライガーやジェノハイドラなどのゲームオリジナルカードの追加も嬉しかったです。

 パイロットカードも変更があり、攻撃力だけでなくゾイドのHPも増やせるようになりました。今まで高レベルのパイロットカードは軽視されていましたが、この仕様により使用頻度が上がりました(それでも対人戦では低レベルのパイロットカードを使った方が総合的に強い気もしますが)。ゾイドと同じく前作には登場しなかったブラッドやレイ、ヴォルフといった有名パイロットがカード化されました。

 バトルチャンスカードは「ゾイドコア超活性」、「パワー増幅」に匹敵する強さのカードは出ませんでしたが、「金属溶解液」、「電磁パルス発生」などの面白い効果のバトルチャンスカードが登場しました。また、強力カードとして、フリーズスパークの上位互換の「プテラスボマー爆撃」、ビーム反射シールドの上位互換の「ビーム反射シールド+」、ダメージ+赤攻撃強化の「地雷爆裂」などのカードがありました。

 戦闘グラフィックも追加され、新しい戦闘ステージの追加(バトルそのものには影響はない)、チャージ攻撃命中時に敵ゾイドが吹っ飛ばされるアニメーションなどが追加されました。

 しかし、前述の通りゲームスピードの悪さは致命的で、改良点もありましたが結果的には「遊びにくいゲーム」としてのイメージが強かったです。アニメーションや実況をボタン一つでスキップできるようにすれば、かなり遊びやすくなったと思われるだけに残念でした。
 また、ゾイド自体が他の同種のゲームに比べて認知度が低かったのも人気の出なかった理由の一つだと思います。セカンド稼動時はTVアニメのゾイドジェネシスが終了していて、登場ゾイド、パイロットもジェネシスでは登場しなかったものが多く、小さい子供には認知度が低かったのではないかと思います。

 第8弾をもって終了したゾイドカードコロシアム。ムシキングの流れを持つジャンケンゲームでしたが、カード集めなどは楽しく、新しいゾイドゲームとしては対象年齢が低いながら楽しませていただきました。これからも新しいゾイドゲームが出たらいいなと思いました。



←ムゲンライガー。今作最強候補の一角に君臨するジェネシスのハイパーレアゾイド。HPを犠牲にしての攻撃力は圧倒的で、地雷炸裂との組み合わせも抜群。
 写真はキットのもので、定価3500円に相応しく、電動歩行に加えて、咆哮アクションを搭載した半完成モデルです。背中のムゲンブレードとムラサメブレイカーはフレキシブルに可動します。

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