ゾイドサーガフューザーズ

ジャンル=RPG 機種=ゲームボーイアドバンス
オススメ度 ★★★


管理人レビュー

…主人公が微妙。

 前作までの主人公のアトレー、ゼルに比べて魅力がないキャラクターだったと思います。あるときは急にリーダー格みたいになったり、急に気さくになったりと本当に中途半端なキャラだったです。おまけに攻撃時のセリフが主人公なのに「死ね〜」です。正直、喋らないアトレーの方がよっぽどよかったと思うのは管理人だけかもしませんが。ヒロインのアクティーもかなり微妙なキャラでした。
 どちらかと言うと見せ場はかなり少なかったですが、エンペロスたちの方がキャラクターとしてはよかったと思います。個人的には最後はヒルツ化しましたが、エンペロスはなかなかお気に入りのキャラでした。

 オリジナルのキャラクター以外の登場キャラクターは新にサーガ2、VS3のキャラを加えています。登場キャラは90名ですが、登場キャラが増えた分、今まで登場してきたキャラクターが一部減っています。グラフィックはサーガ2のものを流用しているのでキレイですが、フューザーズのキャラのグラフィックは少し違和感がありました。

 ストーリーはフューザーズ原作がメインになっていて、サーガ2に比べて短かったと思います。隠しストーリーとして、アルファ・リヒター編はあるものの全体として見るとやっぱり短かったです。ストーリー中、ブラッドが仲間にできるという新要素があるものの、その代わりレイヴン&リーゼが仲間にできないので結局はマイナス。フューザーズという番組の特徴でもありましたが、キャラの使い捨てが激しい。やはりドラールス兄弟は序盤に倒して終わりです。

 登場ゾイドは150体以上と前作よりも増えましたが、ユニゾンゾイド(ゼロファルコン、ゼロフェニックス、凱龍輝(デストロイ&スピード)、バスターフューラー等)が多いためオリジナルゾイドは前作よりも減っています。ビクトリーライガーやビクトリーレックス等のオリジナルゾイドが登場しましたが、個人的にトリニティライガー、ジェノハイドラ、ブリッツタイガー等に比べるともう一歩といった印象があった。

 敵の強さは並で、敵が弱すぎたサーガ1に比べてゲームとしてよくなっていると思います。ラスボスのやっぱりデスザウラーのユニゾン形体。ユニゾンと言うより単に武器を持ったデスザウラーのような気もしましたが気にしないでおきます。HPもなかなかあるのですが、ちょっと攻撃力が足りないか?といったところもありました。ラスボスとしては十分なHPだったと思われます。

 前回、圧倒的な強さを見せてくれたオーガノイドですが、今作では前作ほどは強くなく、弱くはないのですが、他の強力な武器を装備したゾイドに「複数射撃」を持つキャラクターを乗せた方が強い気がします。と言うかそうしないと主人公とユニゾンの立場が完全になくなるのでいいでしょう。

 何かと不安点の多いですが最大の問題は「文字が平仮名(またはカタカナ)表示」だと思います。低年齢の子供への考慮だと思われますが、非常に読みにくいです。

例としてバン(14歳)のキャラクター説明

ウィンドコロニーに すんでいた ゾイドずきの しょうねん こだいいせきで フィーネと オーガノイドの ジークとであい、 フィーネの かこを さがす たびに でる

…となっていて読みにくくて困ります。慣れればそれほど問題はないのかも知れないが、他のゾイドゲームをやった後だと読んでて疲れます。

 しかし、これだけ漢字が使われないのに、なぜかデッキコマンド等はしっかりと漢字が使われています。キャラクター図鑑で古代ゾイド人であるフィーネのことを「こだいゾイドじん」と表示しているのに、デッキコマンドの「濃霧警報」や「空爆要請」はしっかりと漢字(ふりがななし)だったりします。明らかにこっちの方が低年齢の子供にとって難しい漢字だと思うのですが…。かと言って全てひらがなも困りますが…

 これだけ低年齢の子供への配慮が優遇されているのに、一部の敵の防御力が異常な硬さを持っている時があり、倒すのに苦労した場面がありました。

 他にもせっかくユニゾンがメインのゲームなのに、ユニゾン前の方が強かったりとファンからの不満の多いゲームです。管理人はゾイドサーガシリーズが好きではありますが、評価は★★★です。ゾイドサーガ2には遠く及びませんでした。中でも低年齢ユーザーを意識した「ひらがな表示」のマイナス点が多く、ここにさらに一般の漢字との切り替え設定があるとよかったと思います。


ゾイドフューザーズがメインになっていますので、フューザーズ好きな方やユニゾン好きな方にはオススメの一本となるのではないのでしょうか?



←ゾイドサーガフューザーズのメインとなるZiユニゾンの、代表的パートナーゾイドのファイヤーフェニックスとバスターイーグル。アニメの設定どおりのユニゾンを再現していましたが、今までサーガシリーズをプレイしていた人にはユニゾンの評価は厳しく、配列や時間に制限があったり、強さの面でも複数で1体のゾイドになるため、結局パーティーが少なくなるといった難点もあり使いにくかったようです。

 写真はゾイドアクションアートコレクションのもので、定価200円のカプセルトイながら、写真のように細部までしっかりと再現されていて、非常にいい出来の商品でした。

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