ゾイドオルタナティブ

ジャンル=SLG 機種=Xbox オススメ度 ★


管理人レビュー

祝!クソゲーオブザイヤー入賞

 あまりのクソゲーっぷりにゾイドゲームの枠を超えて、TVゲームとして2007年度クソゲーオブザイヤーに入賞。惜しくも(?)大賞の座は逃したが、ノミネート賞を取った記念すべきクソゲーである。登場ゾイド数、ステージ数少なさ、ストーリーやムービーの手抜きっぷりが原因。

 ストーリーはオリジナルのマロール共和国とジャミル民国を舞台にした「戦争」を意識した内容になっていて重厚なムードが漂っています。発想は悪くないと思うのですが、中身は紙芝居かと思うほどの手抜きっぷりで、おまけに難しい言葉を字幕なしで聞かされる「聞きゲー」になっています。
 ちなみに新しくゲームを始めると、さっぱり動かない上に状況もよく分からないムービーが長々と10分ぐらい流れます。

 登場ゾイド数は全ゾイドゲーム中最低の敵味方合わせて全五体。シールドライガー、コマンドウルフ、ディバイソン、セイバータイガー、レッドホーンのみ。正直、ガチャポンの方がラインナップが多い。カラーリングも敵味方でほとんど単色なので、さらにガッカリします。

 登場キャラクターは特になし。ストーリー上で少し人物名は出るのですが、ゾイドパイロットは一般兵であり名称もありません。印象に残るキャラといえば序盤から出てくる女性の一般兵ぐらい。

 戦闘システムはPSゾイドやゾイドタクティクスのようなシミュレーションタイプに近いです。戦闘ムービーはロードなしで展開しストレスなく進行します。しかし、肝心の戦闘ムービーは現実感はあるのですが、動物的格闘がない上、武装も全機体で背中の武器1つだけなので見てて面白くはないです。

 ステージ数は全14ステージと少ないですが、難易度はかなり高く設定されているのでクリアには時間が掛ります。「支援攻撃」が要となりますが、攻略サイトなどを見ないとかなり難しいです。

 操作に関してはXboxの特徴としてボタン配置が挙げられます。管理人はスーファミやプレステのコントローラーのボタン配置に慣れているため、Xboxのボタン配置は「決定」と「キャンセル」が逆なので操作に少し違和感がありました。
 また、キー入力のレスポンスに少しタイムラグがあることもプレイしにくかったです。

 また、ゾイドゲーム恒例の特典は一切ない上、フルプライスの7140円(税込)なので割高感が非常に強いです。同じXboxソフトでもゾイドインフィニティEX NEOは初回特典として「ジェノザウラーブロックス」が付属したのでハードを持っていないファンでも購入した人も多かったのですが、こちらはソフトのみなので発売当時購入した人は少なかったです。

 オススメ度★の理由としては特典やハード、子供向けでない点を除いても普通に「面白味がない」ことです。前述の通りゾイドは5体のみで特徴がほとんどないため、「ゾイドのゲーム」をやってるというより、単に「戦争のゲーム」をやってる感じがします。
 好みの問題もありますが、極一部の人向けだと思います。

 ちなみにXboxで遊ぶ時は横置きを推奨します。新型Xboxでもディスク読み込み中に不意に倒したりして動かすとディスクに円形上の傷が付く可能性があります。最悪、この傷によって読み込み不可になりますので十分にご注意ください。

 「戦争を意識したゾイドゲーム」という発想は悪くなかったと思うのですが、ゲームとしてはかなりお粗末な内容。登場ゾイド数、ステージ数、ストーリーや戦闘ムービーなどを見直せば同じゲーム内容でももっといいゲームになったと思います。


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