ゾイドインフィニティ ライガーゼロイエーガー

最弱からの進化


 対戦ゲームにおいて完全なゲームバランスを保ったゲームを作ることは不可能であり、どうしても強いキャラクターと弱いキャラクターが存在してしまう。

 このページは2004年に稼働していたアーケードゲーム ゾイドインフィニティのライガーゼロイエーガーの変化を管理人の実体験を元に記載しています。最も強さが変化したライガーゼロイエーガーの変化をご覧ください。




 時は2004年、ゾイド初のアーケードゲーム ゾイドインフィニティが稼働して2、3か月が経った。やはりこのゲームでも強い機体と弱い機体が存在していた。強い機体はブレードライガー、ゴジュラス・ジ・オーガ、アイアンコングPKだ。これらは3強と呼ばれ、対戦では強機体として君臨し、インフィニティスレッドで対策スレが立つ程だった。
 逆に弱い機体はコマンドウルフとゼロイエーガーだ。コマンドウルフは初心者向けで換装パーツも多く、動かしやすかったが、「紙装甲」と呼ばれる最弱の防御力のせいでダメージが大きく、CPU戦はともかく、対戦ではとても戦える機体ではなかった

…さて問題のイエーガーだ。

イエーガーはコマンドウルフよりも酷かった。
防御力が低く大ダメージ
対衝撃力が低くすぐ転ぶ
格闘は出が遅く、ワンテンポ遅れて出る。
投げ技も発生が遅く使いにくい
射撃武器はバルカンと汎用武器1つのみ
相手をダウンさせる能力に乏しい
ダッシュ時のエネルギー消費が異常に高い
それでいてエネルギー回復は非常に遅い
換装武器は少なく、できても汎用武器1つのみ


 コマンドウルフが対戦で勝てない機体なら、イエーガーはCPU戦にさえも勝てない機体だろう。コマンドウルフは防御力が最弱なだけで換装パーツは多いし、燃費がよく、格闘も使いやすいものであった。対してイエーガーはまともに動かすことさえ困難な機体なのだ。どうせ負けるとしてもコマンドウルフで負けた方がよっぽど戦った気がするだろう。イエーガーはそれほどの弱機体だった。

 一応、イエーガーにも利点はあった。スピードとソニックブームだ。スピードはライトニングサイクスと並んで全機体中最速ではあったが、燃費が悪すぎるのですぐにエネルギー切れを起こした。同じ燃費が悪いにしてもサイクスのような射撃能力はなかったのでほとんど意味はなかった。
 ソニックブームはイエーガー専用の技で、威力は高めだったが、、出し方が特殊な上、画面に映らず機体後方に判定が出るため当てにくく、ただでさえエネルギー消費悪いイエーガーのエネルギーを消費して出しているため、非常に使いにくい技であった。もはや利点だか難点だか分からなかった。

 おまけにコマンドウルフは初期機体に対して、イエーガーはライガーゼロからの乗り換え機体であったことも問題だ。ライガーゼロからやっと乗り換えたのに元のゼロより弱くなっているのだ。ゼロも射撃能力は低かったが、換装パーツが多く、背中にライフルを背負うことで補えたし、格闘は出が速く使いやすいものであった。それがイエーガーに乗り換えた瞬間にCPU戦でさえ困難になるのだからどうしようもない。


↑このゲームではライガーゼロからイエーガーに乗り換えてカード代300円、1プレイで100円、再度乗り換えでカード代300円掛かるのでイエーガーに乗り換えて絶望すると700円以上損することになり、金の無駄とまで言われた。

 そもそもイエーガーはアニメでも高速戦闘ぐらいしか見せ場がなく、他のゲームでも3種のCASでは常に最弱であり、あまり強いイメージの湧かない機体だ。ライガーゼロからの乗り換えはブレード展開&Eシールド持ちのシュナイダー、砲撃力&防御力に優れたパンツァーの2択になっていた。
 地域によっては違うのかもしれませんが、管理人の地域では当時はイエーガーは対戦では全く見ませんでしたし、CPU戦で見てもまともに動かせず敗北しているシーンしか見ませんでした。


↑装甲は薄くすぐコケるイエーガー。本当に最弱機体なのか?

 この後、イエーガーが変化するわけですが、メーカーの基本パラメーター変更や強力武器の装備などでイエーガーが強くなったのならこんなページは作らなかったでしょう。イエーガーの性能は決して変わりませんでした。では何がイエーガーを変えたのでしょうか?




 多くのプレイヤーがイエーガーに目も当てない中、一部の全国ランカーは気付き始めていた。イエーガーの可能性に…確かに基本性能は弱すぎるが…

 「使いこなせば強いのではないか?」

 中でも独自の攻撃手段であるソニックブームに注目した。ソニックブームを中心にした戦い方を考案し始めた。

↑自機後方に大きく判定の出るソニックブーム。もしもこれを使いこなすことができれば…


↑繰り返される思考、実験でどれほどの時間を必要としたのだろう?
それほどイエーガーを使いこなすのは難しかった。







 ついにイエーガーが覚醒した!


 性能は何も変わっていない。戦い方がイエーガーを変えたのだ。防御力と対衝撃力が低いなら当たらなければいい。格闘と投げが使えないなら使わなければいい。エネルギー消費が激しくて回復が遅いならステップを組み合わせて最低限に消費を抑えればいい。相手をダウンさせられない?ダウンなどさせない、ひたすらソニックブームを叩きこむ!

 戦い方が分かったイエーガーは対戦でも戦える機体ではなく、強機体として君臨した。なんと最弱から強機体にまで上がったのだ。イエーガー覚醒時には初期3強もだいぶ対策がなされ、新4強はエナジーライガー、ジェノザウラー、ライトニングサイクス、ゼロイエーガーとされた。初期3強に対して、新4強はエナジー以外は防御力、対衝撃値が低く、いかに使いこなしているかが反映される機体だった。
 当時のシュナイダーやパンツァー使いは驚いたことだろう。最弱だと思っていたイエーガーはCAS最強機体であったのだから。使いこなされたイエーガーの前ではシュナイダーのブレードもパンツァーのハイブリットキャノンも無意味だった。

 しかし、戦い方が分かったからと言って誰が使っても強いわけではなかった。基本性能は変わっていないのでしっかりと回避行動を行い、エネルギー管理を慎重に行わなければ相変わらずCPU戦でさえ困難な機体だ。イエーガーを使いこなすには対戦慣れしたプレイヤーでも相当練習が必要であり、戦闘中は手首の操作が非常に忙しく疲れる機体だ。正に高速戦闘そのものである。
 使えない者には相変わらず最弱機体で、使いこなせば鬼神のごとき強さと極端な機体であったが、そこによりイエーガーの美しさを感じられた。

 バージョンアップ後のインフィニティEX、EX PLUSでもCAS最強の強機体として君臨し、強力なEバルカンや必殺技の追加、エネルギー管理のオプションの登場でかなり扱いやすくなり、多くのプレイヤーが利用した。
 
もはやイエーガーを最弱機体と呼ぶ者などいなくなった

注意 家庭版ゾイドインフィニティフューザーズゾイドインフィニティEX NEOが出ていますが、家庭用ゲームコントローラーでは当時のイエーガーの動きは不可能で、まともに動かすことも難しいのでご了承ください。


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