ゾイド 鋼の絆

ジャンル=SLG 機種=スマートフォン オススメ度 ★


管理人レビュー

プレイヤーと金銭感覚との間に鋼の絆

 ゾイドがソーシャルゲームとして登場。ソーシャルゲームとはブラウザ上で動く簡単なネットゲームのことで、機種の容量や性能に関わらず気軽にプレイできるのが特徴。スマートフォン以外でもフューチャーフォンでも利用できますが、管理人はauのスマートフォンを利用しています。利用にはグリーの登録が必要となります。個人的にガチャを使用するソーシャルゲームを好まないので辛口にレビューしてあります。

 この手のゲームは基本プレイこそ無料ですが、「ガチャ」と呼ばれる課金制度は、金銭感覚を麻痺させ、射幸心を煽るギャンブル的な要素を含んでいます。現在は課金ガチャもだいぶ、浸透しましたが、当時はよく問題になりました(今もかも)。


 登場ゾイドと登場キャラクターはアニメを中心に登場。パラメーターとイラストが違うだけなので特殊能力などの個性はほとんどなく、専用の戦闘グラフィックがあるわけでもないので、無理して入手するほどでもないかもしれません。

 通常戦闘はただの作業であり、ボタン連打で突破可能。ボス戦闘は基本的には一人では倒せず、救援や支援を要請し他プレイヤーと力を合わせて倒すのが主流。力を合わせるといっても、救援&支援要請を出し、時間が経ったらボスが勝手にやられてるパターンが多く、あまり連帯感はなかったです。

 ストーリーはオリジナルキャラクターで進行します。場合によってはアニメキャラと絡む場合もありますが、戦闘前後で少し会話がある程度で、あとはひたすら通常戦闘を行いボスを倒し、次のステージに行きます。
 戦闘ではアクションポイント(AP)とバトルポイント(BP)を消費します。金を払えば全回復させることもできますが、6時間ぐらいで回復する上、レベルアップでも全回復しますので、プレイ時間に拘らなければ時間を見てゆっくりプレイするのがいいでしょう。回復アイテムはストーリー進行でも少し入手することができます。

 ここからガチャの説明となります。ガチャとは現実のガチャポンのようにお金を入れて(払って)、ランダムでアイテムが出てくるゲーム上の仕組みです。基本は1回300円として、現実同様に同じアイテムが出たり、レアアイテムが存在します。本ゲームは基本プレイは無料ですが、特定のゾイドやパイロットを入手する場合は有料ガチャでランダムに入手することになります。

 他の携帯ゾイドゲームも有料で情報量は取られましたが、全く性質が違います。あれらはゲームプレイの月額料金や追加シナリオ料金だったのに対して、本作はただのクジ引きにお金を使うことになります。いくらお金を掛けようとお目当てのアイテムが出るとは限りません(直接、購入不可)。お金を払っても払わなくてもシナリオは同じです。ダブりありな上に「はずれ」に該当するものは無課金でも入手できるアイテムが出て終わりです。

 後の時代では標準となるガチャシステムですが、少ない回数でレアアイテムを引いた時の優越感、他人と比較しての快感に慣れてしまうと課金依存になりやすくなります。直接、現金が消えるわけではないので、金銭感覚が麻痺しやすく、子供でもプレイできるのでやや危険と思っています。

 一応完全無課金でもある程度ストーリーを進めることが可能。ここでの完全無課金とは本作ゾイドに加えてグリー本体にも一切お金を払わないことです。友達紹介特典もなしです。

 完全無課金の場合はほとんどが初期ゾイドで進めることになります(コマンドウルフ、ゴドス、カノントータスのどれか)。パイロット、アイテムはストーリー中で入手することもできますが、課金がメインのゲームで無課金で入手できるものなど言うまでもないものです。毎日ログインしているとログインボーナスで金ガチャ券がもらえる時がありますので、稀にレアなゾイドやパイロットが出るかもしれません。ゾイド、パイロット、装備、プレイ時間に拘らなければ無課金でもプレイできました。金銭感覚が麻痺しないなら暇潰し程度にはいいのかもしれません。


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