鉄魂!!ゾイド核闘技

発行=小学館 漫画=溝淵 誠 定価=390円
管理人レビュー

 ファンからの声として「ゾイドが誤解されるから打ち切りにしてください」、「いくらコロコロ作品とはいえ、ストーリーがメチャクチャすぎる」などがありました。しかし、そうでありながらもゾイド惑星Ziと同じで3巻まで出したある意味すごい作品。
 封神龍さんのゾイドタウン内の「メーカーに言いたいこと」のアンケートでは「鉄魂を有害図書に指定してください」とまで言われました。

 具体的な例をあげると、前半のゾイドキット作成の段階でもまともにゾイドを作ったことは少なく、「ゾイドの正しい作り方」を説明するような話はなく、2話目からいきなりゾイドスピード組み立て対決になっています。スピードチャンプのトオルにスピード組み立て対決で勝つため、鉄魂が

「ボクシング」の練習をして、戦いに望んだ(もちろん結果はシロートの鉄魂の勝ち)。



おまけにコマンダーOが「ボクシングのジャブはニッパーの練習に最適とまで言い切っているので、ここだけでも有害図書に指定して欲しい気持ちが分かります。

 ニッパーの練習をしたいなら、まずニッパーの特徴や基本的な使い方を覚えて「数をこなして慣れる」でいいのではないでしょうか?さらにコマンダーOが「最初は誰でも上手くいかないのは当たり前。数をこなして上手くなっていくもの」、「時間にこだわらず丁寧に作業することが大切だ」などと言って鉄魂を励ますシーン書いておいた方ががよかったと思います。
 他にも鉄魂が組み立て初心者なのに異常にスピード組み立て勝負にこだわったり、雪でライガーゼロファルコン(ゾイド実物大)の彫刻を作ってしまったり、光國の「ゾイド残像拳」などのメチャクチャな設定が多かったです。

 途中からゾイドキット組み立ての話のはずがゾイドバーチャルバトルになってしまうが、こっちの方がよかったと思います(バーチャルなので)。それでも585トンあるマッドサンダーをワイツウルフの竜巻で吹っ飛ばしたりするシーンがあったりしました。
 最後には「本物のゾイド」が出て来て、リアルゾイドバトルになってしまいました。しかし、最初から設定がメチャクチャだったので本物のゾイドが登場してもあまり驚かなかったです。

 コマンダーTERUを書いた溝淵 誠先生の作品なので、できればTERUのキャラクターたちをそのままで、ゾイドキットの基礎を毎回、教えていくマンガにでもしたら、TERU元々の人気もあり、人気のある作品になったと思います。

←ライガーゼロフェニックス(赤)。3巻では本物のゾイドが登場。鉄魂はゼロフェニックスに乗ってライバル・光國と再戦することに…。フェニックスのカラーリングは3巻の表紙を見るとフューザーズカラーのようです。

 写真はゾイドバトルモデルのライガーゼロフェニックス。定価200円の食玩モデル。アニメを意識したように羽根が大きくなっています。


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